今回紹介するのは、滋賀県 にある 株式会社ナルディックさん、展示会の会場では鉄の加工品を紹介しておられました。
この会社の歴史は古く、1960年代から大きなプレス加工機を据えて、もっぱら電気メーカーや住宅産業向けに鉄加工をメインの仕事にされていて、現在もこの分野での事業を続けておられます。
今回会場では鉄を叩いて加工する鍛鉄という加工技術を駆使した、とてもユニークなデザインの製品を紹介されていました。
デザインを凝らした住宅用の門扉や窓枠、階段手摺、外灯、ネームプレートなどを得意とされてい、ひとつひとつ 職人の手づくりで仕上げられたものです。
鍛鉄、英語ではロートアイアンと言います、
鉄の加工方法には、大きな圧を掛けて整形するプレス加工、溶かした鉄を鋳型に流し込む鋳物、鉄板をガスやプラズマで切断して作ったり、最近では3Dプリンタを使って造形するというのも登場しています。
ナルディックさんでは、昔ながらの鍛冶屋をイメージさせる、熱した鉄を叩いて加工していくこの鍛鉄を得意とされています。
この技術は主にヨーロッパで発達した技術のようです。
そしてプレス加工の下請け事業から、この分野に進出するにあたりドイツから技術者を招いてその技術を学んだといいますから、事業への本気度は半端ではありません。
新規事業への情熱が見て取れるものがもう一つあります。それは工場の隣に一般の人が使える金属加工の工房が設置されていることです。会社の事業や製品をできるだけ多くの人に広めたいということが主たる理由かと思いますが、新しい人材の発掘にも役に立っているのではないでしょうか?
私も以前、鉄のパイプを作る工場で2交代の勤務をしていた経験があります。俗に言う3k(キツイ、危険、汚い)作業で新卒入社の約1年近くをその現場で働きました、たしかに大変な仕事でしたが、とても貴重な体験でもありました。
この工房で少しでも鉄でのモノづくりが体験ができて、興味を持ってくれる人が増えてくれればよいとおもいますし、
ぜひ私も時間を作って行ってみたいと思っています。