手作り市の出店者には講師の資格を持っている方も少なくありません。
この方たちはお金を取って生徒に教えられるという、非常にレベル高い技量を持っているわけですから、
作っているものも完成度が高く質の良い物が多いといえます。
ただ、この世界は結構流行り廃りがあるのも確かで、生徒さんが集められないとなると、作品を持って手作り市へ向かうのもうなずけます。
先日大阪阪急百貨店のテディベアフェアに出品していた関東在住の友人が「お客が少なくてがっかりした」と落胆していました。
テディベアは世界的にも有名な手作り趣味の王道です、日本に入ってきた時もお金持ちの上品な趣味として広がっていきました。
テディベアのように知名度と伝統のあるジャンルでも最近では集客がままならないのです。
都市圏のターミナルにはカルチャーセンターがありますが、こちらもなかなか集客に苦しんでいるようです。
別の切り紙細工の講師は生徒が集まらないのでセンターの講師を辞めると伝えたところ、センター側が非常に驚いたそうです。
センター側にすれば、カルチャーセンター講師の肩書があればいいことがあるに違いない、まさか辞めることは無いだろうと思っていたようです。その講師はローカルを含め全国ネットのTVにも何度も出演したことがあり、その直後にそのセンターからお声がかかったようです。
そしてセンター側はほとんど集客の営業活動をせず、TV出演による講師の知名度をあてにしていたようです。
そもそも講師の集客力を頼るようなセンターではどうしようないのですが、これもハンドメイドホビーが流行物の一つでもあることを物語っています。
そこそこの生徒を抱えていた講師が、自身の手づくりのジャンル替えをしてそのままその生徒を引き連れて行くということも珍しくない世界ですから、プロになることを考えるなら、そういう時のことも思い描いておくことも必要かもしれません。
ちなにみ、もしカルチャーセンターからお声がかかる事になったら、そのスタッフがどんな集客活動をしてくれるのかを良く聞いておかれることを勧めます。